井内 勲(岡崎共立病院)
知覚は幻 ラマチャンドランが語る錯覚の脳科学
別冊日経サイエンス174 2010 V.S.ラマチャンドラン/D.ロジャース=ラマチャンドラン著 北岡 明佳 監修
少し前の話だが今年のゴールデンウィークに、近隣の百貨店催事場にて「世にも不思議な科学館&錯覚美術館」というなんだかワクワクするような催しがあったので見に行た。内容は、色々な錯視の紹介や、簡単な説明、アハ体験や、色彩や陰影を使った物体の立体視の奥行の錯覚、図や斜線を使っての視覚の補完など大人から子供まで楽しめるもので、まさにゴールデンウィークは「安近短」と図っていた我が家としては充実であった。
しかしながら、個人としては若干の物足りなさもあり、もう少し科学的・心理学的な説明を・・・と、確か数年前に買った表題の雑誌を思い出し、久しぶりに開いてみた。
この雑誌においては一般書(Scientific Americanの日本版)という点で、先ずは読みやすく、挿絵や図表も分かりやすく、見やすい。そのため導入しやすい。それでいて本号の監修者である北岡氏も、「はじめに」で 『1話ごとに完結した内容だが、全体を通読すると認知科学の最前線を理解できる。・・・一般人はもとより、心理学や認知科学、神経科学を学ぶ学生向け入門書としても好適だ。』と述べられているよう に、少し専門的な部分や1話ごとに更に内容を深める為の参考文献が、「もっと知るには…」として紹介されている事に更に有難さを感じる。(当然、ほとんど英文だが・・・)
本号の目次(全30話)の一部を紹介すると、第1話:幻影が生む幻 第4話:ゴリラ効果 脳が生み出す見落とし 第8話:幻に触れる 第10話:気まぐれな恒常性 第17話:曖昧さと知覚 第22話:視覚失認 見ているのに、わからない 第28話:体外離脱 肉体から分離した自己 第29話:誇張を好む知覚 第30話:行間を読む モーダル補完とアモーダル補完 などなど
おそらくは、これらの題名から内容を推測される方も多いかと思われる。今回、自分がヒントとして感じたのは、このような知覚の曖昧さ、幻、脳の情報処理なども当然ではあるのだが、第11話:美意識の神経科学 において述べられていた箇所が気になった。
『…小さなアハ体験をもたらして、視覚処理の初期段階に注意のメッセージを送る。このメッセージがさらなる探索を促し、小さなアハ体験が繰り返されて、ついには対象が何であるかを認識して最終的な「ああ、なるほど」に至る。』『最終的なアハ体験だけでなく隠れた物体を探し出す行為そのものが快い』と言う箇所である。
なんだか、我々が患者の回復へと、学習へと促す為の「繰り返し」に似てはいないか?
その「繰り返し」には、小さなアハ体験を要し、注意のメッセージを持っているのか?
そして、患者自身は隠れた身体を探し出す為の知覚探索は快いと感じとれているのか?
今一度、考えてみた。
2014年6月2日月曜日
2014年5月15日木曜日
ツカむ!話術
進藤 隆治(岡崎共立病院)
ツカむ!話術
パトリック・ハーラン著(角川oneテーマ21)
パトリック・ハーランはアメリカ・コロラド州出身。ハーバード大学比較宗教学部卒業。2012年10月より東京工業大学非常勤講師として「コミュニケーションと国際関係」を担当している。
上記の経歴を読んで、皆さんどんなすごい方なのかと興味が湧きませんでしたか?
実はこの方はお笑いコンビ「パックンマックン」のパックンなんです。自分は話術でファンを笑わせている芸人が語る話術とはどのようなものなのか興味があってこの本を手にとってみました。
この本では説得力を上げる3つの要素として「エトス」「パトス」「ロゴス」という言葉を紹介しています。
エトス:人格的なものに働きかける説得要素
パトス:感情に働きかける説得要素
ロゴス:頭脳に働きかける説得要素(言葉の力による説得要素)
これらは相手に説明をする際により信頼を得られやすくするとありました。
私たちは患者にリハ介入していく際に、説明して同意を得て行っていくいわゆるインフォームド・コンセントの過程があります。しかしながら、リハビリの内容に必ずしも同意を得られるというわけでないことを経験します。リハビリを行っていく上で、何に問題があって、どのような解決策を見出し、どのような状態になると予測するか、患者に説明して納得してもらう必要があります。
また、患者だけでなく、病院スタッフとの話し合いの中でも自分の考えを伝えなければいけない場面に遭遇します。
20代を勉強して知識を深めていかなければと思っていましたが、自分が30代になると知識・技術の向上と同じように、それに伴い人にどのように伝えるのかも重要だと考えるようになりました。
伝える技術おいては自分自身まだまだ未熟ですが、患者や職場の同僚、一緒に勉強している仲間との関わりの中で磨いていきたいと思います。
伝える技術は患者に言語教示していく際の強力なツールになるのではないでしょうか!?
ツカむ!話術
パトリック・ハーラン著(角川oneテーマ21)
パトリック・ハーランはアメリカ・コロラド州出身。ハーバード大学比較宗教学部卒業。2012年10月より東京工業大学非常勤講師として「コミュニケーションと国際関係」を担当している。
上記の経歴を読んで、皆さんどんなすごい方なのかと興味が湧きませんでしたか?
実はこの方はお笑いコンビ「パックンマックン」のパックンなんです。自分は話術でファンを笑わせている芸人が語る話術とはどのようなものなのか興味があってこの本を手にとってみました。
この本では説得力を上げる3つの要素として「エトス」「パトス」「ロゴス」という言葉を紹介しています。
エトス:人格的なものに働きかける説得要素
パトス:感情に働きかける説得要素
ロゴス:頭脳に働きかける説得要素(言葉の力による説得要素)
これらは相手に説明をする際により信頼を得られやすくするとありました。
私たちは患者にリハ介入していく際に、説明して同意を得て行っていくいわゆるインフォームド・コンセントの過程があります。しかしながら、リハビリの内容に必ずしも同意を得られるというわけでないことを経験します。リハビリを行っていく上で、何に問題があって、どのような解決策を見出し、どのような状態になると予測するか、患者に説明して納得してもらう必要があります。
また、患者だけでなく、病院スタッフとの話し合いの中でも自分の考えを伝えなければいけない場面に遭遇します。
20代を勉強して知識を深めていかなければと思っていましたが、自分が30代になると知識・技術の向上と同じように、それに伴い人にどのように伝えるのかも重要だと考えるようになりました。
伝える技術おいては自分自身まだまだ未熟ですが、患者や職場の同僚、一緒に勉強している仲間との関わりの中で磨いていきたいと思います。
伝える技術は患者に言語教示していく際の強力なツールになるのではないでしょうか!?
2014年5月3日土曜日
臨床のヒントを探そう
首藤 康聡(岡崎南病院)
さて我々愛知県認知神経リハビリテーションの運営委員は持ち回りで日々の臨床のヒントになればと思って書いているのが、この「
臨床のヒント」です。その内容は普段読んでいる書籍や、日常の生活の中で感じた事などその内容は多岐に渡ります。
さてこのようなヒントは探そうとしてもなかなか見つかりません。普段の生活の中でふとしたときに見つかったりします。それは散歩中であったり、お風呂の中であったりします。
そう臨床のヒントは臨床以外の時間に見つかります。今日から4連休の方もいると思います。普段とは違う日常の中でひょっとしたら多くのヒントを見つけることができるかもしれません。もしこの連休中、臨床のヒントを発見された方はぜひご一報ください。
それでは皆さん。楽しい連休をお過ごしください。
さて我々愛知県認知神経リハビリテーションの運営委員は持ち回りで日々の臨床のヒントになればと思って書いているのが、この「
臨床のヒント」です。その内容は普段読んでいる書籍や、日常の生活の中で感じた事などその内容は多岐に渡ります。
さてこのようなヒントは探そうとしてもなかなか見つかりません。普段の生活の中でふとしたときに見つかったりします。それは散歩中であったり、お風呂の中であったりします。
そう臨床のヒントは臨床以外の時間に見つかります。今日から4連休の方もいると思います。普段とは違う日常の中でひょっとしたら多くのヒントを見つけることができるかもしれません。もしこの連休中、臨床のヒントを発見された方はぜひご一報ください。
それでは皆さん。楽しい連休をお過ごしください。
2014年4月17日木曜日
「分かりやすい教え方」の技術
佐藤 郁江(岡崎南病院)
「分かりやすい教え方」の技術
藤沢 晃治著 講談社
私たちセラピストは患者さんに動作を行ってもらうために教えるという作業を行っていることがあると思います。この「分かりやすい教え方」の技術の中に「教える」のポイントとして5つ挙げられております。
「教える」とはサービスすること。
「教える」とは説明すること。
「教える」とは観察すること。
「教える」とは分解すること。
「教える」とは誘導すること。
ここでいう「観察」とはよりよく教えるための情報を収集することです。と書かれております。患者においても当たり前に行っていることだと思われます。その人に問題点が生じているから教える必要があるわけで何を教えていったらよいのか、またどんなところでわからなくなっているのかで教え方を変化させることが必要になってきます。
そして分解するとは一つの大会ハードルを複数の低いハードルにしてあげるという考えです。だから患者さんにも何を教えるべきなのかを考えたかとにその人に必要なことを分けて教えることも必要になってきます。
また、ここでいう誘導は希望する地点まで送り届けてあげる行為です。と書かれております。これはガイド役となるため導くと考える方が患者さんにとっても必要なことだと思われます。
教えることはサービスであるとあります。ガイド役という意味でもだと思われますが、目標に向かっていくということは、この目標は患者さん自身がやりたいことであることを考えれば当たり前のことに思われます。自分が知ってもらいたいことの押し付けではなく患者さん自身が分かり身に着けることを考えるとサービスというお客様といった考え方も必要になってくると思いました。もう一度私の中で忘れてはいけない原点の一つだと思いました。
「分かりやすい教え方」の技術
藤沢 晃治著 講談社
私たちセラピストは患者さんに動作を行ってもらうために教えるという作業を行っていることがあると思います。この「分かりやすい教え方」の技術の中に「教える」のポイントとして5つ挙げられております。
「教える」とはサービスすること。
「教える」とは説明すること。
「教える」とは観察すること。
「教える」とは分解すること。
「教える」とは誘導すること。
ここでいう「観察」とはよりよく教えるための情報を収集することです。と書かれております。患者においても当たり前に行っていることだと思われます。その人に問題点が生じているから教える必要があるわけで何を教えていったらよいのか、またどんなところでわからなくなっているのかで教え方を変化させることが必要になってきます。
そして分解するとは一つの大会ハードルを複数の低いハードルにしてあげるという考えです。だから患者さんにも何を教えるべきなのかを考えたかとにその人に必要なことを分けて教えることも必要になってきます。
また、ここでいう誘導は希望する地点まで送り届けてあげる行為です。と書かれております。これはガイド役となるため導くと考える方が患者さんにとっても必要なことだと思われます。
教えることはサービスであるとあります。ガイド役という意味でもだと思われますが、目標に向かっていくということは、この目標は患者さん自身がやりたいことであることを考えれば当たり前のことに思われます。自分が知ってもらいたいことの押し付けではなく患者さん自身が分かり身に着けることを考えるとサービスというお客様といった考え方も必要になってくると思いました。もう一度私の中で忘れてはいけない原点の一つだと思いました。
2014年4月3日木曜日
LEADERS
尾﨑 正典(尾張温泉リハビリかにえ病院)
先日、トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎氏をモデルとした「LEADERS」というドラマを見ました。佐藤浩市が演ずる社長である佐一郎(喜一郎)が労働争議の中で、社員に会社存続のため、また日本国の将来のために1600人の希望退職者を募るという話をする場面がありました。佐一郎は「私は断腸の思いで本社従業員1600名の希望退職者を募ることにした。私は常々社員は家族だと言ってきました。その家族に出て行ってくれと言うことは会社を潰すことよりも辛い。たった一つの部品が欠けるだけで、自動車が完成しないのと同じように、たった一人の社員が欠けてしまえば、それはもう、私の会社ではない。」という発言がありました。社長という一人の人間に共感し、従業員(家族)が「社長と共に働きたい」「ついていきたい」という気持ちのなかで仕事を行っていることに感銘を受けると同時にリーダーシップのあり方を学びました。また、この発言を聞いている中で「創発特性」のことがふと思い浮かんできました。あらゆる一つ一つの部品が関係を持つことで自動車を動かすことができる。一つの部品が欠けるだけで自動車は動くことができない、完成しないという事実。そして、人間も骨、筋、腱、皮膚などの個々の関係性が行為を創発する。「創発特性」は認知神経リハビリテーションを学んでいくなかで必ず学習していきます。
「創発特性」とは、システムを形成している個々の要素のレベルでは持っていない性質がシステム全体として振る舞う際に発現されることです。よく例として「時計」があげられますが、時計は一個一個の部品が関係性を作り、全く異なっている「時」というものを生み出します。人間を治療するリハビリテーションという場面だけではなく、業務運営上でもシステム、組織運営を考える上で「創発」「創発特性」の重要性を改めて考えさせられたテレビドラマでありました。
Perfetti教授の教えである「何からでも学び治療に結び付けていく」ということをさらに理解することが出来ました。
先日、トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎氏をモデルとした「LEADERS」というドラマを見ました。佐藤浩市が演ずる社長である佐一郎(喜一郎)が労働争議の中で、社員に会社存続のため、また日本国の将来のために1600人の希望退職者を募るという話をする場面がありました。佐一郎は「私は断腸の思いで本社従業員1600名の希望退職者を募ることにした。私は常々社員は家族だと言ってきました。その家族に出て行ってくれと言うことは会社を潰すことよりも辛い。たった一つの部品が欠けるだけで、自動車が完成しないのと同じように、たった一人の社員が欠けてしまえば、それはもう、私の会社ではない。」という発言がありました。社長という一人の人間に共感し、従業員(家族)が「社長と共に働きたい」「ついていきたい」という気持ちのなかで仕事を行っていることに感銘を受けると同時にリーダーシップのあり方を学びました。また、この発言を聞いている中で「創発特性」のことがふと思い浮かんできました。あらゆる一つ一つの部品が関係を持つことで自動車を動かすことができる。一つの部品が欠けるだけで自動車は動くことができない、完成しないという事実。そして、人間も骨、筋、腱、皮膚などの個々の関係性が行為を創発する。「創発特性」は認知神経リハビリテーションを学んでいくなかで必ず学習していきます。
「創発特性」とは、システムを形成している個々の要素のレベルでは持っていない性質がシステム全体として振る舞う際に発現されることです。よく例として「時計」があげられますが、時計は一個一個の部品が関係性を作り、全く異なっている「時」というものを生み出します。人間を治療するリハビリテーションという場面だけではなく、業務運営上でもシステム、組織運営を考える上で「創発」「創発特性」の重要性を改めて考えさせられたテレビドラマでありました。
Perfetti教授の教えである「何からでも学び治療に結び付けていく」ということをさらに理解することが出来ました。
2014年3月16日日曜日
ソモサン⇔セッパ
荻野 敏(国府病院)
ソモサン⇔セッパ(フジテレビ系バラエティ番組、毎週金曜日23時放送)
http://www.fujitv.co.jp/somosan-seppa/index.html
「そもさん!」
「せっぱ!」
子供の頃、テレビアニメの「一休さん」を見ていた世代には懐かしいこの響き。そもそもどういう意味かと言うと「そもさん」とは“什麼生”と書き、宋代の俗語で「さあどうだ」「いかに」)」と問うことです。回答者は「せっぱ(説破)」と返します(Wikipediaより)。
フジテレビ系の深夜番組であるこの「ソモサン⇔セッパ」は知的創造力があふれた面白い番組です。その番組のホームページにはこう書かれています。
////////////////
クイズ・ソモサン⇔セッパとは、論理的思考力や創造性が問われる「クリエイティブ・クエスチョン」を出題し、回答者の潜在知力を格付けする、新しい「知の格闘技」です。さあ、アナタの潜在知力は何%?
////////////////
こういった番組はたくさんありますね。僕はこういう頭を使うクイズとかは大好きです。もちろんいつも分からなくて「あああ、そういうことかぁ」って悔しがってばかりですけど。大人になるとどうしても思考が堅くなってしまっていけないなあって思います。常に柔軟な論理的思考力や創造性を持ち続けていないと。この番組はCMやキャッチコピーの秀逸な作品とかをクイズ形式で紹介してくれたりして、いつも「なるほどぉ」って感心させてくれます。例えば・・・・・
『バレンタインデーのお返しではホワイトデーにホワイトチョコやマシュマロやクッキーなどを贈るのが一般的ですが、最近ではアップルパイやチョコパイなどのパイを送ることが多くなってきているそうです。それはなぜ?』
と言った問題が出題されます。もちろんその出題の直前に合言葉の「ソモサン!」「セッパ!」と掛け合いますけど。さて、この上記問題のなるほど!って唸るような説破は出てきましたか?分からない人はホワイトデーがいつなのかを考えてみてください。そしてその日を表現する言い方はどういう言い方があるのか。その言い方とパイを意味するものが合致したときに「おおおおおお!」っとえもいわれぬ快感が脳内をめぐります!ほら、分かったでしょ?
ヾ(=^▽^=)ノ
論理的思考や創造力って僕らリハビリテーション専門家にとても大事な能力じゃないでしょうか?ちょっとした出来事を違った視点で見る、ちょっと考え方を変えてみる。そうすることで生まれることも一杯ありますよね。もっともっと頭を柔らかく、そしてもっともっと頭で考えて・・・・・。訓練を構築しないと!
ソモサン⇔セッパ(フジテレビ系バラエティ番組、毎週金曜日23時放送)
http://www.fujitv.co.jp/somosan-seppa/index.html
「そもさん!」
「せっぱ!」
子供の頃、テレビアニメの「一休さん」を見ていた世代には懐かしいこの響き。そもそもどういう意味かと言うと「そもさん」とは“什麼生”と書き、宋代の俗語で「さあどうだ」「いかに」)」と問うことです。回答者は「せっぱ(説破)」と返します(Wikipediaより)。
フジテレビ系の深夜番組であるこの「ソモサン⇔セッパ」は知的創造力があふれた面白い番組です。その番組のホームページにはこう書かれています。
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クイズ・ソモサン⇔セッパとは、論理的思考力や創造性が問われる「クリエイティブ・クエスチョン」を出題し、回答者の潜在知力を格付けする、新しい「知の格闘技」です。さあ、アナタの潜在知力は何%?
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こういった番組はたくさんありますね。僕はこういう頭を使うクイズとかは大好きです。もちろんいつも分からなくて「あああ、そういうことかぁ」って悔しがってばかりですけど。大人になるとどうしても思考が堅くなってしまっていけないなあって思います。常に柔軟な論理的思考力や創造性を持ち続けていないと。この番組はCMやキャッチコピーの秀逸な作品とかをクイズ形式で紹介してくれたりして、いつも「なるほどぉ」って感心させてくれます。例えば・・・・・
『バレンタインデーのお返しではホワイトデーにホワイトチョコやマシュマロやクッキーなどを贈るのが一般的ですが、最近ではアップルパイやチョコパイなどのパイを送ることが多くなってきているそうです。それはなぜ?』
と言った問題が出題されます。もちろんその出題の直前に合言葉の「ソモサン!」「セッパ!」と掛け合いますけど。さて、この上記問題のなるほど!って唸るような説破は出てきましたか?分からない人はホワイトデーがいつなのかを考えてみてください。そしてその日を表現する言い方はどういう言い方があるのか。その言い方とパイを意味するものが合致したときに「おおおおおお!」っとえもいわれぬ快感が脳内をめぐります!ほら、分かったでしょ?
ヾ(=^▽^=)ノ
論理的思考や創造力って僕らリハビリテーション専門家にとても大事な能力じゃないでしょうか?ちょっとした出来事を違った視点で見る、ちょっと考え方を変えてみる。そうすることで生まれることも一杯ありますよね。もっともっと頭を柔らかく、そしてもっともっと頭で考えて・・・・・。訓練を構築しないと!
2014年3月2日日曜日
知性・感性そして優れた技術-野依良治教授から学ぶ-
井内 勲(岡崎共立病院)
知性・感性そして優れた技術-野依良治教授から学ぶ-
2014年ももう3月となり、今年度も残すところ後一か月ほどとなった。
この時期は年度を振り返った業務の見直し、診療報酬を見据えながらの次年度の準備、退職者、新入職員への対応など業務の締めくくりや、反省から次年度への目標を明確にしていく時期である。
当然ながら、自分自身の臨床業務や、そのベースである学習面においての振り返りも同様である。今年度はどんな年で、どんな事を目標とし、結果はいか程であったか、またどれだけのチャレンジができたのであろうか?
今年の元旦に実家、兵庫に帰省し、その朝の朝日新聞の記事にノーベル賞受賞者の科学者、野依良治氏の談話があった。大まかなテーマとしては「オンリーワンの仕事を成し遂げた先輩は、どんな子供だったのだろう。…学校で学んだこと、学校では教わらないが大切なことは何か。」ということであった。
恥ずかしながら自分は野依教授について、名古屋大学の教授で科学者ということ以上はよく知らなかった。実はこの記事で生誕から高校までを兵庫にて過ごされていた事を知り、同郷の出身であった事に個人な親しみがわいたのだが、教授の実際の業績については難しくなかなか苦手分野であり関心が向きにくいのが正直なところであった。
しかし、偉人の幼少期やその学を修める時期の環境や出来事、またご自身がそれを振り返られてそこから内省されている内容などは大変に興味深くまた参考となった。
教授は幼少期の自然とまっすぐに向き合う姿勢から好奇心を培うようになり、その経験に基づいて「これは面白い、面白くないと感じるセンス・オブ・ワンダー、不思議だなと思う気持ち」を育むことこそが科学者としての知性・感性である、されている。
「センス・オブ・ワンダー、不思議だと思う好奇心」
これらは我々、治療者として症例の難解な現象に対して「なぜだろう」というと考える点と似ているのではないかと感じた。またそれは適切なタイミングで疑問として抱き、分からないことへ評価、調査、追求していく探求心などは類似しているように思われ、そしてこれにもまさに知性と感性が必要ではないかと考える。
それは野依教授のような科学者と同じ自然から育まれるものなのかどうかはわからないが、次に教授はもう一つ大事な事とに、「優れた技術」を挙げられ、それは「暗黙知」のような知識の集積である、と述べられていた。
「何もないところでは、生きていくために身辺にあるものを使って、自分で技術をもって何かを作り出さなきゃいけない。(ここでは例として、幼少期に弟と手分けして家事を手伝い野菜を作ったり、料理をしたり、のこぎりや金づちを使って勉強机や、イスを作成することを挙げている。またそこで求められた力学、幾何学の生きた知識、自分で工夫しながら学ぶこれを教授は「暗黙知」としている。)それが科学であり、技術である。」と述べさらに、
「いつの時代もそれぞれに困難があり、人間はそれに対峙し、順応しながら生きていく。だからもっと高いレベルのチャレンジをしなきゃいけない。好奇心は経験に基づいた価値観から生まれる。個人の知恵も何かに触発されて出てくる。だから科学者も科学以外の素養を培っておかなきゃいけない。自分一人で勉強できることは限られているので、人と交じわって自分を高めていく。そして社会のために何をしなければいけないか、若い人には考えてほしいね。」
と教授は我々に訴えた。
最後の呼びかけから色々と感じ、考えさせられた。自分の知性・感性はどのように育んできたのか、また今後はどうなのか、また優れた技術は…。幼少期はかなり過ぎてしまっているが、これをもとに今年度の反省と次年度への刺激としたい。
今月15日は今年度、最後の愛知県認知神経リハビリテーション研究会の勉強会が開催される。もっと高いレベルへのチャレンジと、自分一人でなく、多くの人と交わって個人を高めあえる場になることを期待したい。
知性・感性そして優れた技術-野依良治教授から学ぶ-
2014年ももう3月となり、今年度も残すところ後一か月ほどとなった。
この時期は年度を振り返った業務の見直し、診療報酬を見据えながらの次年度の準備、退職者、新入職員への対応など業務の締めくくりや、反省から次年度への目標を明確にしていく時期である。
当然ながら、自分自身の臨床業務や、そのベースである学習面においての振り返りも同様である。今年度はどんな年で、どんな事を目標とし、結果はいか程であったか、またどれだけのチャレンジができたのであろうか?
今年の元旦に実家、兵庫に帰省し、その朝の朝日新聞の記事にノーベル賞受賞者の科学者、野依良治氏の談話があった。大まかなテーマとしては「オンリーワンの仕事を成し遂げた先輩は、どんな子供だったのだろう。…学校で学んだこと、学校では教わらないが大切なことは何か。」ということであった。
恥ずかしながら自分は野依教授について、名古屋大学の教授で科学者ということ以上はよく知らなかった。実はこの記事で生誕から高校までを兵庫にて過ごされていた事を知り、同郷の出身であった事に個人な親しみがわいたのだが、教授の実際の業績については難しくなかなか苦手分野であり関心が向きにくいのが正直なところであった。
しかし、偉人の幼少期やその学を修める時期の環境や出来事、またご自身がそれを振り返られてそこから内省されている内容などは大変に興味深くまた参考となった。
教授は幼少期の自然とまっすぐに向き合う姿勢から好奇心を培うようになり、その経験に基づいて「これは面白い、面白くないと感じるセンス・オブ・ワンダー、不思議だなと思う気持ち」を育むことこそが科学者としての知性・感性である、されている。
「センス・オブ・ワンダー、不思議だと思う好奇心」
これらは我々、治療者として症例の難解な現象に対して「なぜだろう」というと考える点と似ているのではないかと感じた。またそれは適切なタイミングで疑問として抱き、分からないことへ評価、調査、追求していく探求心などは類似しているように思われ、そしてこれにもまさに知性と感性が必要ではないかと考える。
それは野依教授のような科学者と同じ自然から育まれるものなのかどうかはわからないが、次に教授はもう一つ大事な事とに、「優れた技術」を挙げられ、それは「暗黙知」のような知識の集積である、と述べられていた。
「何もないところでは、生きていくために身辺にあるものを使って、自分で技術をもって何かを作り出さなきゃいけない。(ここでは例として、幼少期に弟と手分けして家事を手伝い野菜を作ったり、料理をしたり、のこぎりや金づちを使って勉強机や、イスを作成することを挙げている。またそこで求められた力学、幾何学の生きた知識、自分で工夫しながら学ぶこれを教授は「暗黙知」としている。)それが科学であり、技術である。」と述べさらに、
「いつの時代もそれぞれに困難があり、人間はそれに対峙し、順応しながら生きていく。だからもっと高いレベルのチャレンジをしなきゃいけない。好奇心は経験に基づいた価値観から生まれる。個人の知恵も何かに触発されて出てくる。だから科学者も科学以外の素養を培っておかなきゃいけない。自分一人で勉強できることは限られているので、人と交じわって自分を高めていく。そして社会のために何をしなければいけないか、若い人には考えてほしいね。」
と教授は我々に訴えた。
最後の呼びかけから色々と感じ、考えさせられた。自分の知性・感性はどのように育んできたのか、また今後はどうなのか、また優れた技術は…。幼少期はかなり過ぎてしまっているが、これをもとに今年度の反省と次年度への刺激としたい。
今月15日は今年度、最後の愛知県認知神経リハビリテーション研究会の勉強会が開催される。もっと高いレベルへのチャレンジと、自分一人でなく、多くの人と交わって個人を高めあえる場になることを期待したい。
