2015年7月15日水曜日

在宅における認知神経リハの導入への悩み

進藤 隆治(岡崎共立病院)

6月から訪問リハへ関わるようになりました。訪問では呼吸器疾患や小児も関わり、自分としてはかなり刺激的な(あたふたしている)日々を送っています。病院でのリハと違い、訪問では在宅での生活場面で、利用者さんが問題と捉えていることが浮き彫りになるので、より生活へのアプローチとなりやすいです。しかしながら、ある程度、家での生活が継続できてくると、「もう少し、手が動けるようになれば・・・」「足が上に向くといいな」「腰の痛みをなんとかしたい」といったような、身体機能面の悩みも聞かれるようになります。つまり、在宅では生活していく為に、①環境要因(福祉用具やサービス)にて早急に解決しなくてはならない問題と、②疾患からくる根本的な身体についての問題に直面するということでした。

病院リハでも同じような問題はあるじゃないかと思われるかもしれませんが、在宅とはニュアンスが違うと自分は訪問をやりはじめて考えています。身体機能の回復+環境要因=自宅での生活動作の獲得ではなく、なんとか生活はできていても、環境的要因で身体機能の不足分はカバーできていたとしても、根本的な身体機能の問題は常に残ります。自分はそのへんに、在宅でも認知神経リハを導入していく価値があるのではないかと考えました。現在の導入の仕方は、40~50分の1回の介入において、1パフォーマンスについて課題を1つ2つ設定し、確認としてそのパフォーマンスの動作を行い確認していくといった方法を行っています(これは、病院での導入とそんなに変わりないです)。

リハビリは学習だと捉え在宅で長く生活していくことを考えると、週の介入は少ないが、期間は長く関わっていけることからも、「現在の身体機能で何を学習することで、生活しやすくなるのか」を考慮していくことも必要だと思いました。もちろん社会資源や介護サービスについての検討も大切ですが、自分が利用者と関わる40~50分の限りない時間に何が私にできるのか?にこだわっていきたいし、悩んでいくところだと思います。

皆さんは、自分の領域でどのように認知神経リハを取り入れていますか?

また、取り入れたいけど、どうすればよいかわからない先生もいると思います。一緒に話し合いながら上手く自分の臨床に認知神経リハを導入出来たらと思います。

また訪問リハでやっている先生にも色々とお話しが聞けたらと思います。

今回はヒントを頂きたい的な文面になってしまい申し訳ないです。よろしくお願い致します。