2015年10月16日金曜日

再会

尾﨑 正典(尾張温泉かにえ病院)

第16回日本認知神経リハビリテーション学会が神戸市で10月3日から開催されました。

「運動麻痺の回復」をテーマにした学会に、全国各地から多くのセラピストが参加されました。

学会のレセプションで、ある新人セラピストに声をかけられました。以前、当院の新入職員募集の求人で見学に来て頂き、面接まで受けて頂いたのですが、採用には至らなかった方でしたが、病院見学の際に色々な話をさせて頂いた中で、認知神経リハビリテーションの話をさせて頂いたのをきっかけに認知神経リハを学習されているそうです。残念ながら、当院で共に勤務し、学習することはできませんでしたが、神戸という地で再会し、認知神経リハに興味をもたれ、日々真摯に学習されていることを大変うれしく思いました。

また、何が学習のきっかけになるのかわからないということと、人の「縁」というものを感じました。

その方は、交通事故で自身もリハ治療を経験されたそうです。患者の視点で患者の世界を知っており、患者によりそった治療をすることができるセラピストだと思います。

その方は言われました、「こんなに運動機能回復に真剣に取り組む多くの方々がいるなんて・・・」と。認知神経リハの学会に参加されている方々は、患者の真の願いである機能回復を追求しているセラピストです。

同じ職場では学習はできませんでしたが、この再会を機会に、これから様々なディスカッションをし、共に学び、一人でも多くの患者を回復させることができればと思います。