2016年10月17日月曜日

ヒントを探そう

首藤 康聡(岡崎南病院)

今日は娘のバレーボールの練習日。少し早めに迎えに行ったので練習を見学していました。

練習を見ながら動作分析をしたり、宙に浮いたボールとアタックする手の関係性なんかを考えていました。まあ職業柄どうしてもそうやって見てしまうところがあり、娘の頑張る姿を応援する親らしい気持ちをついつい忘れて「いかんな」と心の中でつぶやいたりしていました。

っと思いながらも頭の中をよぎったのは『自分はどこまで運動の事がわかっているのか』という運動に対する疑問でした。運動学や生理学、認知神経科学、発達心理学、社会心理学など運動に関わる学問がどれだけわかっているのかと・・・



全然何も知らない・・・



ふっとそんな自分に気が付きました。気づいた途端なんだか情けない気持ちでいっぱいになってしまいました。

基礎も知らないのに、病気と闘っていけるのか・・・

僕にはそのための武器がまだまだ足りない。他の誰よりも圧倒的に・・・

だからこそ普段から臨床のヒントを探して行きたいと思います。

でも決して一人では探しきれません。

一緒に臨床のヒントを探してみませんか?

これからの臨床のためにも!

そんな臨床のヒントを探す方法がここにあります!

認知神経リハビリテーション学会主催愛知ベーシック!
11月5日(土)・6日(日)の二日間、星城大学リハビリテーション学院で開催されます。
宮本会長を初め、基礎科学、臨床のスペシャリストの方々に講義をして頂きます。
(僭越ながら私も講義をさせて頂きます)
締め切りまであとわずかです!

ぜひ臨床のヒントを探しに来てください!
http://www.ctejapan.com/basic/basic.html#aichi

2016年10月2日日曜日

頭の位置

佐藤 郁江(岡崎南病院)

中学校の頃、学生証の証明写真を撮る時にカメラマンに頭を右にと指摘されている人がいました。自分もできるのかなと順番が来て行ってみると指摘されて直されるものの自分の中心がわからなくなる経験をしていました。自分の中で弓道を経験して身体の正中に対して注意を向けていることもありました。弓道の経験の中では頸部を左回旋している状態なので頭の位置の中間は少し経験不足なのかもしれません。認知神経リハビリテーションを経験する中で身体への注意はさらに興味を持つものとなっています。そんな中カメラマンに写真を撮ってもらう機会があったのですが、また開始時は少し頭を右にと指摘を受けていました。やはり自分の身体においてもまだ正中をとらえることのむずかしさがありました。患者さんにもこのような中間位に持っていくといったことにこだわりすぎてしまうと、訓練に進めなくなってしまうこともあるのではと思えてきました。撮影が進むうちに少しずつ頭の位置に対する指摘がなくなってきていたので少しは感じることができているのかとも思えていました。しかし最後にもっと右に傾けてとカメラマンに言われることになり私の中でここが真ん中なのかと不思議に思っていました。その後、写真のサンプルが出来上がってきて見てみると完全に右に傾いた写真が最後にありまして、言われるとおりに行っていたものの自分の感覚があっていたのだと少しほっとした経験がありました。
動作において次につなげる為に左右均衡になることで筋の負荷が少なくなりどちらかに動くことも行いやすくなるのではとも考えています。しかし、中心だけを探そうとすると自分の中でわからなくなってくるものが存在しました。また、訓練を進めていくときには患者さんが思考をすることで頭を動かしていることもあると思われます。どこまで制御してどこまでを自由にするのかを考えていかなければと思っています。