2014年5月15日木曜日

ツカむ!話術

進藤 隆治(岡崎共立病院)

ツカむ!話術
パトリック・ハーラン著(角川oneテーマ21)

パトリック・ハーランはアメリカ・コロラド州出身。ハーバード大学比較宗教学部卒業。2012年10月より東京工業大学非常勤講師として「コミュニケーションと国際関係」を担当している。

上記の経歴を読んで、皆さんどんなすごい方なのかと興味が湧きませんでしたか?

実はこの方はお笑いコンビ「パックンマックン」のパックンなんです。自分は話術でファンを笑わせている芸人が語る話術とはどのようなものなのか興味があってこの本を手にとってみました。

この本では説得力を上げる3つの要素として「エトス」「パトス」「ロゴス」という言葉を紹介しています。

エトス:人格的なものに働きかける説得要素
パトス:感情に働きかける説得要素
ロゴス:頭脳に働きかける説得要素(言葉の力による説得要素)

これらは相手に説明をする際により信頼を得られやすくするとありました。

私たちは患者にリハ介入していく際に、説明して同意を得て行っていくいわゆるインフォームド・コンセントの過程があります。しかしながら、リハビリの内容に必ずしも同意を得られるというわけでないことを経験します。リハビリを行っていく上で、何に問題があって、どのような解決策を見出し、どのような状態になると予測するか、患者に説明して納得してもらう必要があります。

また、患者だけでなく、病院スタッフとの話し合いの中でも自分の考えを伝えなければいけない場面に遭遇します。

20代を勉強して知識を深めていかなければと思っていましたが、自分が30代になると知識・技術の向上と同じように、それに伴い人にどのように伝えるのかも重要だと考えるようになりました。

伝える技術おいては自分自身まだまだ未熟ですが、患者や職場の同僚、一緒に勉強している仲間との関わりの中で磨いていきたいと思います。

伝える技術は患者に言語教示していく際の強力なツールになるのではないでしょうか!?

2014年5月3日土曜日

臨床のヒントを探そう

首藤 康聡(岡崎南病院)

さて我々愛知県認知神経リハビリテーションの運営委員は持ち回りで日々の臨床のヒントになればと思って書いているのが、この「
臨床のヒント」です。その内容は普段読んでいる書籍や、日常の生活の中で感じた事などその内容は多岐に渡ります。

さてこのようなヒントは探そうとしてもなかなか見つかりません。普段の生活の中でふとしたときに見つかったりします。それは散歩中であったり、お風呂の中であったりします。

そう臨床のヒントは臨床以外の時間に見つかります。今日から4連休の方もいると思います。普段とは違う日常の中でひょっとしたら多くのヒントを見つけることができるかもしれません。もしこの連休中、臨床のヒントを発見された方はぜひご一報ください。

それでは皆さん。楽しい連休をお過ごしください。