2015年3月31日火曜日

理想の自分を追いかけて

進藤 隆治(岡崎共立病院)

外を歩いていると、最近は少し汗が出てくるようになり暖かくなっているのを実感します。そして、桜の開花とともに清々しい気分になります。

皆さんは今年度、どのような目標を立てていますか?

私はというと、「考えや意見を他人にわかりやすく伝える事」を目標にしたいと思っています。今までは「とりあえず意見を言う」といった、一方向でしかも自分を主に発言していただけでしたが、これからは相手の意見も傾聴し、理解をしながらも自分の意見を含め、共有できる情報を作っていく、そういった関わりを意識していきたいと考えています。
実現に向けてはじめに、自分はOTなので、特にOTの先生との繋がりの中での関わり作っていきたいと思いました。たまたまですが県OT学会の一般演題に応募して発表が決まりました。まずはそこでわかりやすい発表と適確な質疑応答ができるように準備していきます。

また、院内では脳科学や神経生理学の知見を臨床と繋げる内容やヘルスケアサービスについての自分なりに勉強した事を、自分の意図が伝わりやすいように発表できたらなと考えています。

当研究会の勉強会では、自分は今年度のコーディネートはないですが、発表する機会は作れると思うので、良いテーマが挙がった際には積極的にいけたらいいなと考えています。

これらを遂行する為の私の今の武器と言えば、池上彰さんや齋藤孝さんの著書やプレゼンテーションzenがあります。認知神経リハビリテーションの知見とコミュニケーション術を組み合わせて、今までの発表より、よいものを作っていきたいと思います。

と言いつつも、今考えていることが全てできるかはわかりません。(自信なしです)

しかし、理想の自分を追いかけて、新年度が充実した年になるようにしていきたいです。

皆さんはどういった目標を挙げていますか?

この時期は、目標を立ててスタートをするには絶好のタイミングだと思います。より良い年にする為にも目標を持って一年に望みたいです。

2015年3月15日日曜日

心構え

首藤 康聡(岡崎南病院)

先日、家族でスキーに行ってきました。最近は息子も一人で滑るようになり、今回はキッカー(ジャンプ台)やボックス(コース内に設置されたアイテム)に挑戦するようになってきました。まあそうなったら当然の流れで父親の威厳を見せるためにこっちも負けじと挑戦しました。

まあそんな簡単に上手くいくわけがないので動画をとって自分で視覚分析、同業者の妻に動作分析をしてもらったりしていました。もちろん自分の体性感覚へ注意を向けてみたり、運動イメージの想起を行ってみたりと色々と試してみたのですがなかなか上手くジャンプできません。

どうしてなんだろうと悩んでみても答えが出てきません。そこで悩んでる時こそ基礎を思い出そう。そう思って思い出してみたのがAnokhinの行為のスキーマ。で、考えてみると求心性情報の部分では様々な体性感覚情報やその行為を行う際の社会性なども含めて考えて行為の形成を考えていきますが、もちろんここには感情も含まれます。つまり、行為を行う前の感情がその後の行為の結果に影響を及ぼすわけです。

そこで、どんな感情が行為を行う前には必要なのか考えてみようと思い、まずは今自分自身がジャンプをしようと準備をした際の感情がどんなものか確認をしてみたところ、転倒することへの恐怖心を持ちつつ滑ろうとしていました。ひょっとしたら恐怖から変に緊張しているかもな~じゃあジャンプが決まったら気持ちいいんじゃないか、それって楽しそう!そう考えたら上手くいくんじゃないかなんて凄く安易な考えで滑ってみたら成功!まあお世辞にも上手とはいえませんが・・・

さて運動の学習には感情(本来は情動というべきかな?)が大切です。ただそれは成功体験によるものだけではなく、今から課題に向かおうとする感情の持ち方は結果に影響を与えます。やる気が無いことってなかなか学習しませんよね。それと一緒。さて、皆さんの担当されている患者さんは課題にどのように向き合っていこうとしていますか?そこをちょっと聞いてみて、少し声かけを変えてみると案外上手くいくかもしれませんよ。

2015年3月1日日曜日

ワーキングメモリ

佐藤 郁江(岡崎南病院)

多感覚統合の話が出てきて、私が気になっていたのがこのワーキングメモリです。多感覚統合は認知神経リハビリテーションの中で話題になっている項目です。その話を聴いたとき、ワーキングメモリを再び見ていたのもあり、共通点を感じています。

Baddelyはワーキングメモリを視空間スケッチパット、エピソードバッファ、音韻ループが存在し中央実行系でそれぞれに情報の割つけを行い注意の容量の限界の範囲内で作業を行えるようにしています。私が理解している多感覚統合は運動するにあたって必要な情報をそれぞれの感覚を統合するために必要と理解しています。私が感じた共通点は関わりが作られているといった共通点があります。そして、ワーキングメモリは視覚的意味、エピソード長期記憶、言語がそれぞれ働きあって、視空間スケッチパット、エピソードバッファ、音韻ループと関わりあっているような図が使われています。この中のエピソード長期記憶とエピソードバッファの関係が過去との比較を常に行っているという風にも解釈ができています。

これは私が自分の知っている知識で勝手に解釈をしている部分で正しいとは限りません。しかし何かを理解するに分けて考えることも必要なのですが、関係つけることで理解ができて整理できるといったこともあるように思います。患者さんに情報のみをあたえ過ぎないようにも注意しなければとも思いました。