2011年8月4日木曜日

せいりけんニュース

井内 勲(岡崎共立病院)

せいりけんニュースとは、愛知県岡崎市にある 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所(せいりけん)が広く一般の人、科学に興味にあるの大人から、子ども達に向けて、さまざまな研究によって生み出される成果や、せいりけんの活動報告を紹介している年間6回(1,3,5,7,9,11月)発行される情報誌(パンフレット?)です。同市内の小・中学校、高校、病院などには無償配布されており、いつも色々な発見や情報収集ができるので、楽しみにしています。

2008年の1月から発刊され、現在はVol.22まで発行されています。

先月号の中の「プレスリリース」のコーナーで伊佐正教授らの研究グループによって明らかにされた内容を簡潔に紹介した、『見ていると意識できなくても“覚えている”脳-視覚野障害でも無意識に脳の別の部位(中脳・上丘)が記憶の機能を代償-』の記事にはとても興味深く、以前読んだ『赤を見る:著 ニコラス・ハンフリー』の中で出てきた盲視の内容の研究でもあったので、さらに深く知りたい内容でした。そんな時も、その研究報告の掲載元(多くは英語文献ですが…)が紹介されていますのでさらに深める事も可能です。(僕的にはかなりの労力と時間を要しますが…)

その他にもVol.5で同じく伊佐教授の霊長類の皮質脊髄路からの運動ニューロンへの間接経路の紹介が『脳科学の未来Ⅱ-リハビリテーションと脳-』というタイトルで掲載され、この記事はScienceで発表されてから10ヶ月程で掲載されていました。またVol.19では柿木隆介教授らの生後5~8ヶ月の乳児の顔認知の機能についての紹介なども興味深かった内容でした。

せいりけんニュースは大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所のホームページから定期購読やバックナンバーも取れますので一度チェックしてみて下さい。

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