2012年8月1日水曜日

脳は直感している―直感を鍛える7つの方法

佐藤 郁江(岡崎南病院)

脳は直感している―直感を鍛える7つの方法
佐々木省吾 祥伝社 2007

題目が気になって古本屋で手に取った本です。直感自体は存在しているものの当たるか当たらないかは人それぞれであると感じています。今まで直感はなんだか気になっていた部分で自分の中でも以前の臨床のヒントの中でも関係することを書いているように思います。気になったところとして最後の章(直感を鍛える7つの方法)で書かれている1つ目の「自分の五感を使って「知覚」することを、もっと心がける」です。これは直感するために「現在の状況」を把握する必要があるからです。直感は初めの章に書かれているのですが知識や経験を加味した、総合的な判断と書かれておりどのような経験をしてきたかによって左右されるものであるといえます。患者さんにも何を経験してもらいどのようなことを知ってもらうかは考えていく必要があると思われます。

本書の中に一つ緊張感と活動パフォーマンスの関係につて書かれていた部分があります。これはヤーキーズらが緊張感と活動パフォーマンスの間に逆U字の関係があることです。そしてやさしい問題ほど高い緊張感(覚醒水準)が求められ、難しい問題であるほうがある程度のリラックスでの取り組む方が良いと研究しているそうです。この研究があるので私たちは患者さんにとっては少し難しいと感じる課題を与えていることが多いと思います。緊張度を少し考えながら行っていく必要もあると感じます。

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